腎硬化症を知って治す

腎硬化症患者が増えている傾向にある現代で必要なのは病気を知って治すという事です。

高齢者

腎臓をダメにする腎硬化症と平均的な発症年代

腎硬化症は高血圧が原因で腎臓内の血管に動脈硬化が起こり、腎臓に障害をもたらす病気です。高血圧の状態が続くと腎臓内の糸球体へ血液を送る細動脈に圧力がかり、細動脈血管内の細胞がそれに反応して増殖して血管の内部が狭くなり、細動脈硬化を起こします。この結果血流が減少して糸球体が硬化し、腎臓本体も硬くなって腎硬化症を発症します。
糸球体の機能が低下すると老廃物の濾過ができなくなり、ついには慢性腎不全に移行し、腎臓の機能がダメになって透析が必要になります。腎硬化症は慢性腎臓病の終末像で、透析導入原因の第3位を占める重篤な病気です。また、腎硬化症から慢性腎不全を発症した患者は、平均的に腎臓以外の臓器や血管の動脈硬化が進行している場合が多く、生命にかかわる心筋梗塞や脳卒中などの危険性が高まります。このため腎硬化症が疑われたときは、速やかに内科や循環器科などの医療機関を受診する必要があります。
腎硬化症には進行の遅い良性と、急速に悪化する悪性のものがあり、良性では平均的に40歳以上に多く発症します。自覚症状は肩こり、めまい、動悸などがありますが、症状がない人もあり、蛋白尿や血液検査でクレアチニン値が平均より異常に高い場合に発見されることもあります。悪性は平均的に良性より若い30歳代に多く、急激に血圧が上昇して腎機能がダメになり、尿毒症に至る場合があります。激しい頭痛や意識障害、視力障害、心不全などが見られることがあります。
腎硬化症の治療では血圧のコントロールが重要です。良性の場合は減塩や低カロリーの食事療法の他、適度な運動を行います。不十分な場合は降圧薬などが利用されますが、それでもダメな場合は透析が必要です。悪性の場合内服の降圧剤が効きにくく、注射を利用しする場合がありますが、血圧を下げ過ぎると腎機能がさらに悪化するので、注意が必要です。治療効果の見られない場合は透析を行います。